
2025年8月30日、第113回日本解剖学会関東支部学術集会にて、医学科第3学年の黒田えいみさんが「優秀発表賞」を受賞されました。
この賞は、本学術集会における若手研究者の優れた発表に対して授与されるもので、今回黒田さんの「植物由来レクチンを用いた脳血管系の可視化」と題した発表が、研究内容、研究発表および質疑応答について高い評価を受け、受賞となりました。
なお、黒田さんは、第3学年から自由な学び系科目の「リサーチ?コース」を履修しています。
■指導教員コメント(組織?神経解剖学分野 大山恭司 准教授)
黒田えいみさん、「優秀発表賞」受賞おめでとうございます。解剖系学会での初めての発表で、見事な成果を収められたことに心よりお祝い申し上げます。第1学年時の組織学実習以来、黒田さんの探究心と行動力の素晴らしさはよく知っていました。今年の春から一緒に研究活動を始めて、その真摯な研究姿勢と粘り強さに何度も感心させられました。日本災害医学会学生部会(日本DMAS)副代表という重責を担いながら、プログラミングやマクロ解剖学を自主的に学び、バドミントンで鍛えたエネルギーを発揮して、研究活動に邁進してくれました。今回の発表では、自治医科大学の講堂で大勢の聴衆を前に、落ち着いて、時に聴衆と対話するような目線と、親しみやすい口調で研究成果を伝える姿が、とても印象的でした。そこには、頼もしさと同時に、常に患者さんに寄り添う優しさを兼ね備えた将来の医師の姿が重なって見えました。
今回の研究成果を起点として、黒田さんとともに研究をさらに発展させていくことを楽しみにしています。この受賞が、黒田さんの医学研究への情熱を一層高め、素晴らしい医療人への道のりの一助となれば、指導教員としてこの上ない喜びです。
■受賞者コメント(医学科第3学年 黒田えいみさん)

このたび優秀発表賞を賜り、大変光栄に存じます。研究活動を始めて間もない段階で、このような機会と評価をいただくことができ、身の引き締まる思いとともに新たな挑戦への意欲が湧いております。恵まれた環境のもとで、日々新たな学びに触れながら研究に取り組めていること、そして常に温かく丁寧にご指導くださる先生方、実験や発表準備を支えてくださった研究室の皆様に、心より感謝申し上げます。研究室で試行錯誤を重ねた日々や、当日の発表という貴重な経験を通して、解剖学における基礎研究の奥深さと意義を改めて実感致しました。今後も探究心と向上心を忘れず、研究に真摯に向き合い、より深い学びと成長を目指して参ります。